ミュージカル座
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Vol.13

ひめゆり

 

 

10月21日(月)

  総合リハーサル3日目。衣装合わせも終わり、「あ〜本番が近づいてきたんだな・・・」と実感しました。やっぱり日本人だから、みんなもんぺが似合う似合う・・・(笑)。本日は、ひめ組・ゆり組(今回は、2班をこう呼んでいる)両班の1幕の通し稽古と直しがありました。作品が作品だけに、1日に何度も演るには物凄い張りつめた緊張感と神経が必要で、毎回稽古が終わるたびに、心が張り裂けそうになります。感じる事は沢山あり、もう一度初心に戻って「ひめゆり」という作品、そしてこの歴史の事実に向き合わなくてはならないと思いました。稽古場で役者が流す涙・・・稽古中でもそれ以外でも・・・。その涙の意味と重さを感じ、嘘のないものを劇場に来る方に伝えられるよう、残りの稽古を大切にしたいと思います。

     大通  香

10月20日(日)

 今日、初の一幕の通し稽古が行われました。六十人のCASTが数多くの約束事の中で寸分の狂いもなくコーラスや動きを合わせる事の難しさを今更ながら感じた! 単純な事のようですが、カウント通り歌っても踊っても温度を感じない人間ではイカンし・・・。実はそれこそがカンパニーの質をも決めてしまう大事な事なので、与えられた時間を無駄にせず何回も何回も繰り返し、小慣れていきたい。

 

     竹本 敏彰

10月19日(土)

  皆さんこんにちは。研究生の村上恵子です。今日は今までになく悲しいシーンのミザンス付けです。滝軍曹によって・・・あっと、これ以上は言えません!!サチ役(お母さん)のくわまき(桑原麻希)と紫帆さんも迫真の演技です。見ているこっちも涙があふれてきそうでした。次は神谷先生と親泊先生の歌のシーンです。また泣いちゃうんだろうなぁ。頑張るぞー!今回出演するにあたり、いろいろ沖縄戦に関する本を読みました。勉強したことが演技に生かされるよう稽古していきたいと思います。初日まであと2週間足らず、頑張るぞ−っ!   

      村上 恵子

10月17日(木)

   初日まで残り2週間になってしまいました。今回の私の役は、ゆり組の「はる」という女の子です。この子は良家の娘ということで、筋金入りの日本女子です。ですから、軍国教育の恐ろしさや空しさを出せたらな〜と思っています。はるちゃんは頑に最後まで日本国を疑いません。敗戦後27年間も敗戦を信じなかったグアムのあの人のように。
米兵に優しくされて、様々な事にはるちゃん自身が負けを認めた時、彼女に新しい生がもたらされたのだと思います。はるちゃんの中に、真摯な日本女性の姿や戦後を支えた日本女性の強さを見いだして頂けるよう、精進の日々です。役作りを進める程に、当時を生きた方々に頭が下がります。その方々に見せて恥ずかしくない舞台を作りたい、ただそれだけです。幸いカンパニーにも恵まれました。次の休みには御参りに行こうっと。

 

     深澤 美貴子

10月15日(火)

   カーテンコールの振り付けも終わり、今日で全てのミザンス付けが終了した。当然、出演者全員戦争経験がないため、些細な事でも疑問、疑問の連続で、稽古を中断し、話し合いに入ることも・・・。でも、そんな中から感情や感覚が、音楽と一体となって生まれてくる。衣装や小道具などのSTAFF関係も、着々と進み、本番が近いという事を実感する毎日だ。

     藤澤 知佳

10月14日(月)

   私にとって「ひめゆり」は、その存在を知った時からずっと、出たいと思っていたミュージカルなんです。日本で起きた、日本人の、しかも私とあまり歳も変わらない女の子達の悲劇。だから、いざ出演するとなった時は何か重たい物がドンとのしかかった気がしました。沖縄を訪れたり、資料を読んだり・・・最初は手記等を読む度、その悲惨さ、過酷さに、恐ろしくて怖くて、泣いてしまったこともありました。でも今はどう表現すれば観ている方達にそれが伝わるのか、伝えられるのかを考え、渾身で演ることが、私たち出演者の使命なんじゃないかな、と思ってます。ゆり組「みち」、皆さんに伝わりますように・・・!!       

     南 アイ

10月13日(日)M30・31・32・33

   こんにちは。福地洋子です。皆様いかがお過ごしでしょうか。
ひめゆりカンパニーは、毎日毎日熱い稽古の日々を過ごしております。そして稽古も終盤に差し掛かり、最近は毎日登場人物達の死に立ち会っています。それでも生きる事に執着し、それだけに全てをかけて歌い続けています。死ぬ瞬間を見せたいのではなく、死に立ち会った者達がその瞬間後、どう生きて行くのか、そしていつか来る自分の役が死ぬシーンまでどのように生きればいいのか、どう演じればいいのか、毎日戦っているのだと感じます。作品全体として戦争の悲劇を描いていますが、私たち役者は、絶望的な歌詞や曲、血に汚れた衣装など、与えられた状況の中で、どれだけ輝いて生きられるかが、やはり課題なのだと思います。あまりにも重いテーマにおしつぶされそうになりますが、精一杯、輝いて生きている私たちを感じていただけたら幸いです。

     福地 洋子

10月11日(金)

M25・26・27

   稽古も2幕に入ってきました。はっきり言って今まで戦争について学校の授業でしか触れてきませんでした。そんな私が、今では寝ても覚めてもひめゆり一色です!初めてのミザンスはM8。芝居だとは分かっているのに私は恐怖の余り、全身がしびれ、戸惑った事を覚えています。 そして、だんだんそれに慣れていってしまう事に、違う怖さを感じてしまいます。何度やっても新鮮な気持ちで取り組んでいかなければ…と、言い聞かせています。 まだ感情だけが先走って、体と脳と声のコントロールが掴めません。どこか冷静に自分を見つめていないと、とんでもない事になってしまうのに最近気づきました。よりリアルにお客様に伝えたい!でもこれはお芝居。 実際にあの時代を生き抜いてこられた方々にしか、本当の痛みは分からないかも知れないけど、一生懸命それを“感じよう”と、集中して取り組んでます。稽古中に別のグループを見ていて涙した事が、何度もあります。今は決して平和とは言えないけど、日本の為、お国の為、と言って犠牲になられた人々のお陰で、今、こうして自由に夢を追い続けていけるし、また頑張って生きて行かなくては!と思い、勇気を貰えた気さえします。今を生きている私達(茶髪軍団…もちろん自分含め…)が一体となって恐怖心の訴えに涙し、先生からストップがかかった時のみんなのギャップに笑え…、全く喜怒哀楽の激しい稽古場です!そして、今回初めてハマナカ先生に出会い、先生がこんなにユーモア溢れる方とは思いませんでした。私の笑いの壷にハマり、いつも密かにウケてます! 話したい事がありすぎてどう締め括ったらいいか分からなくなりましたが、とにかく私は寝てても稽古がしたくてウズウズしている毎日です!! 

 

     中島 みずえ

10月10日(木)

M22・23・24

  皆様、いかがお過ごしでしょうか!?5月公演に続いて2度目のミュージカル座出演となります、奥山寛です!またお世話になっております。いやぁ〜『ひめゆり』はいい作品ですねー!!毎日、稽古場で勉強させてもらってます!ビリー先生の素敵な音楽と、ハマナカ先生の素晴らしい脚本・演出に、毎日感動している今日この頃です!キャスト側としても必死に作品に取り組んでいるので、幕が開くのが楽しみです! さて、今日の稽古は「小鳥の歌」〜「スパイ」までの洞窟シーンの稽古となりました。僕は前にこの作品を観たことがあるのですが、このシーンは特に印象深くて心に残ってます!サチが自分の子供に対しての思いを歌うシーンはとても胸にジ〜ンときました…。あっこの先は残念ながら言えません…だから是非劇場までおこし下さい!!では劇場にて心よりお待ちしております。    

     奥山 寛

10月8日(火)

M19・20

   奈実は、Tシャツ係を長い間やっていました。そして、今回初めてデザインを考えました! 自分的には、良い感じに出来上がりました♪ かなり嬉しい感じです ☆  そして、ひめゆりは(出演)2回目なのですが、やっぱり人が多いなあと感じました。 こんなに沢山の人達が居ると、名前を覚えるのが大変です。 稽古をしていると、当時の人の思いや苦しさ、 希望を考えます。でも、戦争を経験していない奈実にとっては難しい課題です。 今まではミザンスを曲ごとに付けて頂いていたので、これから通しの機会が多くなっていくと思います。 その際に、当時の学徒隊の人達の気持ちに少しでも近づけるように、精一杯頑張りたいと思います。

 

     福田 奈実

10月7日(月)

M18・7

 家の本棚で、昔買ったままで読んでいない『ひめゆりの塔』を見つけたのはちょうど一年前でした。読んでみようと思い、ページをめくっていくと当時の悲惨さ過酷さが目に飛び込んできて、とてもショックを受けました。高校生位の若い女の子達が沖縄戦で犠牲になった、という事だけではなく、どのように生き、考え、死んでいったのかという『真実』を沢山の人に知ってもらいたい!その一心でオーディションを受けました。 私たちの舞台での生きざまを見て何かを感じていただければうれしいです。

     市川 真紀子

10月6日(日)

M18・7・27

  今日は夢をみましょうと言う曲のソロ決めがありまして、この曲に強い思い入れがあったのでつい、ペンをとってみました…。 私はM座の中で初の日曜クラス出身で、ちょうど去年の今頃、第2期で取り上げた作品した。入座したての私やちえ(小泉千恵)、参加したメンバーも真剣に、そして熱い気持ちで取り組んでいました。中でもこの曲は一人一人の歌う歌詞にすごく熱い思いや戦争中に忘れかけていた人間らしさを思い出す、ホント素敵な曲なんですよ。歌稽古の頃からこの曲のフレーズを聞くと、何故か熱い気持ちがこみあげてきて、あの時のメンバー、一人一人の顔や想いが浮かんで来て、涙があふれます。先日、沖縄に一人旅に行き、広くて小さい島で起きた戦争の跡に触れ、戦場の地に埋もれてしまった夢や希望が、今の平和や沖縄の透き通った自然を支えているんだと実感しました。だからこそ、誰よりも明るく未来を夢見てこの曲に取り組みたいと思います!そしてこの作品をみなさんに伝えていくこと。 それが平和を継ぐ私達の使命だと感じて…。  『バスの車掌になりた〜い』、トミ役の芝田真代でした!

     芝田 真代

10月4日(金)

M17

  こんにちは!ひめ組ふみ役の鈴木智香子です。毎日稽古場は銃声と悲鳴が飛び交っています。  ビリー先生もいつもよりかなり厳しくだめ出しをし、それを聞く私たちも真剣そのもの!!きっといい出来になるはずです。 さて、私の演じるふみちゃんはちょっと弱気でおっとりした人です。 しっかり者のきみちゃんやはるちゃんにいつも付いて行くタイプ。でもこの戦争で成長します!どんな風に成長するかは観てのお楽しみです。 沖縄に眠るたくさんの亡くなったひめゆり学徒隊の皆様はじめ、犠牲になった全ての方に捧げるつもりで真摯に誠実に演じたいデス!

      鈴木 智香子 

10月3日(木)

歌練

  今日は稽古終了後、稽古場で親睦会が行なわれました。ミュージカル座初参加の人が多いので「顔と名前が一致しないっ!」ということで企画されたものです。ビリー先生や美奈子さんも、お忙しい中参加してくださいました。とにかく出演者が多いので、稽古開始から三週間位たつのに「まともに話したのは今日が初めて」とか…自己紹介をしあってる姿も見られました。皆、顔と名前は一致したのでしょうか。うめはまだ不安です。また名前を聞くかも…その時は皆、やさしく教えてね!  

     梅沢 明恵

10月1日(火)M2・M13

 今回「ひめゆり」という作品に出演できてとても喜ばしい事と思います。戦争を経験した事のない自分が戦争の恐ろしさと虚しさ、そして命の尊さを表現出来るか解りませんが、まず戦争というものを勉強していき、沖縄の悲惨な光景を表現したいと思います。悲劇を二度と繰り返さないためにも自分と同年代の人達にも観てもらいたい作品だと思います。話は変わりますが、稽古場の雰囲気も明るくて、ミュージカル座初参加の自分でも稽古が楽しいです。あと残りの日にちも少なくなってきましたが頑張りたいと思います。            

     本田 和男

9月29日(日)M7・M9・M10・M12B

 10月に入って、稽古日数もぐっと増え、毎日どんどんミザンス(動き)がついてきています。こんにちは!M座に入って四年目を迎えます、向井玲子です!何が面白いかって、みんながどんどん、茶色い髪を黒くして(いったんカラーリングしてるからどうしても海苔のような黒になってしまう…)、おさげ髪になっていくのを見てるのは面白いですねぇ〜かくいう私も早くストレートにして黒くしないと!!  9月に一緒に沖縄に行ったアイちゃん(南アイ)、同じく沖縄旅行仲間だった三和ちゃん(山根三和)が黒く染めたのを見て、「やっぱり黒髪だと悲劇性が増すね」って言ってたけど、分かるような気がする。やっぱりね、日本人だからね、私達が黒髪でおさげのもんぺで登場して、「ひめゆり」の世界を精一杯演じたら、なんていうか、これ以上リアルなものはないだろう、っていう、ものすごく訴えてくるものの強い舞台になるかなあ、と思います。「ひめゆり」の音楽は、数あるビリー先生の名曲の中でも、より甘く、甘美な名曲揃いです。気を張ってないと、歌ってるだけで泣きそうになります。こないだビリーさんがいらっしゃった時、学徒たちが最後に歌う歌のことを「最終的にどこか、教室から聞こえてくるような」とおっしゃったことが、すごく心に残りました。いつもいつも、ビリー先生の物語に対する、ものすごく深い理解には、頭が下がります。と呑気に言ってる場合ではなく、出演者はそれ以上に深めなきゃあの音楽は歌えないゾ!がんばらなきゃ!と思います。  というわけで、まだまだ書きたいことは山ほどありますが、今日はこのへんで、皆さん「ひめゆり」の凄さは観なきゃわかりませんよ〜  ぜひ観にきて下さい!やっと、年相応の役がまわってきて感謝している向井玲子でした♪♪♪

     向井 玲子

9月28日(土)M3・M4・M5・M6

  はじめましてアンサンブルの吉沢です。今回はサチの夫役をやらせてもらってます。僕は、大変意味のある役だと思ってますので、おもいっきり役を楽しみたいなーって思ってます。先日、一番僕が活躍できるM2のミザンスをつけました。結構やることが沢山あってうれしい次第です。とにかく舞台に出てる役者全てに細かくミザンスをつけていってくれる。これぞ!ハマナカミュージカルですかねー。みんなと同じ気持ちでいきたいと思います。それにしても本田美奈子さんはすごいです。さすがです。

    吉沢 範彦

9月27日(金)M2・M7ミザンス・歌練

 はじめまして!浦壁多恵です。今回初めてミュージカル座に参加します。学徒のちよと、ふみの妹ルリを日替わりで演じさせて頂きます。ルリは体が弱いんですが、普段の私は、かなりお腹が弱いです(>_<) もう、毎日稽古の前とか痛くなるんですよねー。今日も少し・・・。今日はM2とM7のミザンスがつけられました。だんだんできてくるのを見てたら、やっぱり戦争は、とても恐ろしいって感じた。今の私たちには、きっとこんなこと耐えられないだろうなって思う。だから、二度と繰り返さないために、この作品で戦争の恐ろしさを伝えなきゃって思う。頑張りまっす!!!


     浦壁 多恵

9月26日(木)歌練美奈子さん禅さん参加

  『ひめゆり』の稽古が始まってから平和についてよく考えます。私は平和のうちに生きているのかしら?“日本は平和だ〜”なんとなくそう思っていられたのは、生まれてから戦争が一度もなかったしそれが“平和”だと教えこまれてきたから・・・。 戦争を放棄し、“平和”を頑なに守り、安心している、それが日本!日本人って日本の平和は語れても自分の平和は語れないんじゃないの?…こんなふうに考えるきっかけとなったのがM13での兄が撃たれるというシーン。身近な人を失うことの悲しみを感じました。戦争の恐ろしさってそういう悲しみが国の悲劇に置き換えられてしまうところにあると思うんです。だから戦争のない“平和”な日本では誰かの平和が失われることに対してとても鈍感。『ひめゆり』を観てくださる方にはひとつひとつの悲劇を感じてほしいです。そこから身の回りの人を大切にする心が生まれるはずだから。じゃあ平和のために今の私にできることって…よしっ、稽古をがんばろう!

     小泉 千恵

9月24日(火)M7・8・11

 「 ひめゆり」の稽古始まってから、みんなやたらと沖縄行ってて、とてもうらやましい!やっぱいいよな、沖縄!でもみんな観光じゃなくて、「ひめゆり」に関連してる場所ばかりを訪れ、楽しむというより何かを学び、切なる想いで稽古場に戻ってくる。いいことだ。今回の「ひめゆり」は前にもましていい作品になりそう。その当時の沖縄の人々の想いを胸に秘め、もう二度と同じ過ちを繰り返さないように。   ちなみにTHE BOOMの『島唄 』って、ひめゆり女学隊をしのんだ歌って知ってた?

     萬谷 法英

9月21日(土)歌練

《戦争って…》
このミュージカルにどうしても出たかった理由。
それはいろいろあるんですが、大きなものが1つあります。
それは、私が世の中から戦争が無くなってほしいと思っているということ。
誰もが衝撃を受けた2001年9月11日のあのテロ事件。
私はそれを知った時、すごく衝撃を受けたし、きっと大勢の人々が亡くなっただろうと思って悲しかった。けれども、それ以上に強く思ったこと。
絶対に報復しないで!報復すればまた恨みがつのるでしょう。
報復の連鎖が始まってしまう。血で血を洗う戦いがまたひとつ始まってしまう。そう思ったら、お願いだから、アメリカは理性を持って対処してほしい。報復という手段でないことに訴えてほしい。
そう願わずにはいられなかったのです。
でも・・・現実には報復攻撃が行われ、やはり、戦いの中に多くの人々が巻き込まれています。
みんな、わかっているのです。戦争はひどいことだと。
人を殺すのは罪だと。でもやめられない…
それなら、私たちは何度でも、いつまででも大きな声で訴え続けなくてはいけない。戦争ってこんなことなんだよ。こんなに悲しいことなんだよ。
一人の人が傷つき死んでいく…
それには必ず死んだ人以外のたくさんの人々の悲しみがついてくるものなんだよ。ひめゆりを観てくださるお客様にそういうことが伝わるといいなと思っています。

《舞台の上は》
お芝居っていうのは、はっきりいってしまえばウソです。
今回、「ひめゆり」という作品を上演しますが、もちろん、舞台の上で本当に死ぬ人はいません。本当に血を流している人はいません。(もしかしたらいるかも…)でも、演じている私たちの中に渦巻いている感情は、本物なのです。ちよという学徒がみんなに看取られて死んでいくシーンがありますが、その時に流す涙は、55年前に本当のひめゆり学徒隊の女の子たちが、流した涙と同じです。爆撃の音はウソでも、その音に恐怖し、おののく気持ちは55年前のあの時と変わらないのです。・・・というより、変わらないものにしたいと思って演じています。そのためには想像力と五感をめいっぱい働かせ、よりリアルに、より深く感じるようにしています。壕の中のむしむしした空気。どろどろの地面。汗まみれ、垢まみれの自分の体。血生臭さ。その血を触ってぬるぬるする感触。いつ当たるかわからない砲弾の雨の中を進む恐怖。くたくたになりながらも必死で自分の役目を果たそうとする気持ち。  でも、そんな中、くじけて死にたくなってしまう絶望感。 本当に戦争を体験した方から見れば 「まだまだあまい!!」と思われてしまうかもしれませんが、今まで生きて感じてきたすべてのことを総動員して、この舞台をより生き生きとしたものにしたい、生々しいものにしたいと思っています。
戦争を体験した方々はいつか亡くなってしまうでしょう。
でも、その体験を語り継いで、戦争という悲劇を伝えていく義務が
次の世代にはあるのです。私は、舞台の上でその義務を果たしたい。
私たちと同じ戦争知らない人たちに見てもらいたい。戦争を体験した方々にも観てもらいたい。その感想をいただいて、さらにこのお芝居を深める努力をしていきたい。ただ、ただ、今は一生懸命演じます。

     本田 麻希子

9月20日(金)M8ミザンス

   亘(わたり)あずさです。初めてミュージカル座の舞台に参加させて頂 きます。
今回、私は親泊(おやどまり)先生役とふみの母親・キヨ役という、ダブルキャストでやらせて頂きます。(おかしいな、まだまだ学徒でいけるはずなのに・・・笑)
親泊先生とは実在した方で、ひめゆり学徒隊を引率した唯一の女性の先生だったそうです。写真も見せてもらいましたが、とても若く可愛らしい方で胸が痛くなりました。
稽古中も先生の気持ち、また、ふみの母の気持ちになると張り裂けそうな思いで、毎回稽古が終わると心身共にグッタリします。
そんな重ーい気持ちを引きずったまま、「ひめゆり」稽古を録音したMDを聞きながら家へ帰り、無邪気に戯れる犬(トイプードル・アプリコット♂テディーベアカット中!)の相手をしながら稽古の復習をし 、疲れきって布団に入るとまた「ひめゆり」が浮かんできてなかなか眠れず、そしてそのまま毎日「ひめゆり」の夢をみる・・・、 という「ひめゆり」漬けの日々です。
さらにこれから日を追うごとに重症になっていき本番を迎える事になるのを、恐ろしくも、とても楽しみにしています。
千秋楽まで、 どうぞよろしくお願いします♪

     亘 あずさ

9月13日(金)歌稽古2日目

  「 ひめゆり」の稽古が始まりました!!私は”おばあさん”役。沖縄のおばあさんって、どんなのーっっ!? という感じで、歌稽古でしたが、お休みをいただき、沖縄に行って来てしまいました。実際、沖縄のおばあちゃんはシャキ!っとしていて、元気でした。沖縄の空気をたくさん感じて、さとうきびも食べて、海も見て、学徒の人たちは、みんなこの海を見て育ったのかなぁ・・・と思ってみたりしました!今まで「ひめゆり」の世界にいまいち入って行けなくって、悩んでいたけど、何か入口が見えてきた気がします!!・・・って、あと1ヶ月もないですよねっ!?稽古頑張ります!!おばあちゃんになります。

     関沢 明日香

9月12日  (木)

歌稽古1日目

 「当時の様子を想像するのは困難だ!」
この公演で学徒を演じるにあたって、沖縄の戦争関連地を幾箇所か見てきました。その中のひとつ、当時実際に使用されていた「糸数壕(アブチラガマ)」に入って感じたことです。現地で目で見て、触れれば理解出来るのではと思っていましたが逆でした。暗闇よりも暗く、じっとりとした穴の中で何日も過ごしてたなんて・・・。死体置場の近くに炊事用かまどがあったりするんです。想像の域を越えています。 想像もできないほど凄まじい生活をしていた学徒の方々の魂を感じて演じ、お客様にその心が伝わるように心を込めて舞台に立ちたいと思います。     

     山根 三和

9月8日(日)

顔合わせ         

 今日は「ひめゆり」キャスト顔合わせ日でした。が!! 行かせていただ  きました!沖縄に。沖縄はとっても暑かったです。ひめゆりの平和祈念資料館は、ただもう圧倒でした。口が開きっぱなしでしたが、見なければという気持ちでいっぱいでした。学徒たちは、私と同じ位の年なので、すごく身近に感じました。やっと、この現実を受け止められた気がしました。糸数壕にも行き、懐中電灯を持って闇の中を歩きました。病室だったという所も平ではなく岩場で、とても看病できる場所ではありませんでした。この肌で感じ、見た状況を少しでも伝えられるように稽古をがんばります!アンサンブル!!

     鈴木 恵理

 

 

 


麻酔もない中で兵士の足を切断するシーン。
ひるむ学徒生を叱咤激励する上原婦長(鈴木ほのかさん)。
今回で2演目。ドンピシャリの適役です。


アメリカが攻めてくる。美しい沖縄が戦場となる悲劇を歌う群衆の大合唱。

 

 
陸軍病院の場面の稽古。傷病兵士のベッドが並ぶ中で兵士の看護をする学徒隊。

初参加の本田美奈子さん。


岡幸二郎さん演じる滝軍曹は、学徒生たちから恐れられる非情な鬼軍曹です。
しかしその裏には・・・。

  
初参加の石川禅さん。今回、彼が演じる檜山上等兵のために新しい曲がつくられました。


 

鈴木ほのかさん(中央)演じる上原婦長は、実在の人物。
学徒生や傷病兵士にとって女神のような存在でした。

 

左はキミ役の本田美奈子さん。足を切断された杉原上等兵の無事を祈って歌う場面。

力強い歌声に、稽古場に思わず拍手が沸き起こりました。

 

左からはる役の川田真由美、かな役の梅沢明恵、杉原上等兵役の萬谷法英
ちよ役(客演)の浦壁多恵さん。

 

「ひめゆり」はミュージカル座としては3演目。
4年ぶりとなる今回はキャストも大きく変わり、稽古場には新鮮な風が吹いています。

 

全編歌で綴られるこのミュージカルのナンバーは全部で41曲!
ぶ厚い譜面と気の遠くなるほどの音符と格闘する毎日です。

 

戦争の悲惨さと命の尊さを力強く歌い上げるミュージカル座の代表作「ひめゆり」  
連日猛稽古が続いています。

ご期待ください!

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