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『笑えるミュージカルを作ろう!』
脚本/作詞/演出 竹本 敏彰
今回ハマナカさんからこの企画のお話をいただい時には、もうすでに作品のカラーは見えていました。それは、笑えて、カッコ良くて、また笑える。そんなミュージカルを作りたいと思っていました。テーマやメッセージなんて難しい事考えず、2時間半ただ楽しめる作品を。それは同時に、僕がお客だったら観たいと思う作品でした。過去のトニー賞の作品賞を調べてみると、1996年に受賞した「RENT」以来、メッセージ性の強い作品はなりを潜め、「ライオンキング」「コンタクト」「プロデューサーズ」と娯楽性のある作品が選ばれているようです。その中でも、今現在ブロードウェイで一番人気がある作品は、2001年に受賞した、ギャグとダンス満載の痛快エンタテイメントの「プロデューサーズ」だという事です。9・11のテロ以降のアメリカでは、「笑い」が求められているのでしょうか。海外から輸入された高級感のある洒落た感じのミュージカルコメディは確かに好きなのですが、日本では考えられないシチュエーションや無理に翻訳されたギャグを聞くと、日本人にはピンとこない文化の違いに「ああ・・外国産だ。」と感じてしまったりする事がよくあります。「プロデューサーズ」も、日本語で上演するのは難しいと言われるのも頷けます。そこで、日本人の感覚で、吉本新喜劇や深夜枠のコントの様に、客席で大笑いするような作品が作りたい!と同時に、それをミュージカルにした時の相性に疑問を持ちながらも、どうなるか試しに、自分で作ってみようと考えるようになりました。そしてミュージカル座の仲間が僕の実験的な試みに、快く賛同してくれました。
僕の、ミュージカルへの挑戦としての第一作品目「ルドルフの魔法」は、普段稽古場にいる素顔の劇団員のキャラクターや才能を発揮できるよう、俳優に合わせて当て書きをしました。この作品は今までのミュージカル座作品とは全く違うカラーなので、皆、演技方法やセリフまわし、芝居の間やテンポ等に最初はとまどう毎日でした。コメディーには、しっかりとした演技力だけではなく、会場全体を巻き込むようなタレント性と遊び心が必要になってきます。只今稽古場はと言いますと、この夏の暑さの中、汗まみれになりながら日々格闘しており、コメディー色の強い作品ならではの、笑いの絶えない明るい稽古場になっています。
ミュージカルの新たな可能性を探究し、いわば実験的に、短期間のうちに次々と作品を生み出す事が出来るこの小さな劇団ならではの環境に感謝しつつ、新しいカラーのミュージカルを発表出来る事に喜びを感じております。
また来年の劇団創立10周年の記念すべき年に向け、今年最後の本公演を皆様のお力をお借りして、大きなステップになるように、全力を注いでいきたいと思っております。
是非とも劇場に足をお運び頂けるよう、劇団員一同お待ち申しております。
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ミュージカル「ルドルフの魔法」
公式ホームページ
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